方角の吉凶
風水とは別に言われてきた建築における方角の吉凶には、一般的な科学の目や一般常識でみても、納得のいく話もある。日本の木造家屋の特色を踏まえ、自然環境やその頃の社会習慣、季節の太陽の位置、風の角度、強さ、気温などの要素をベースに、経験則から、家のこの方向に、こういうものがあると吉、凶といったことが言われたのではないかと思うような事柄だ。しかし、こういった積み上げられた経験をベースに唱えられてきた建築の方位、方角の吉凶は、今日の住宅建築では、通用しない、無意味になってきていることも増えてきているように思う。住宅に使われる建築材料の進歩によって、屋内の自然環境の影響が小さくなって、材料の性能でデメリットを補うこともできてきている。また暮らし方、社会の有り様も、ずいぶん変化してきている。
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